奨学金の免除


【質疑要旨】


病院が、卒業後に自分の病院へ勤務することを条件に奨学金を支払っているが、これまでは雇用と同時に返済を免除していた。
この場合、雑所得として課税されていたが、昨今では雇用しても1年足らずでやめてしまう者が多く、今後は何年か勤務することを返済免除の条件にしようと考えている。この場合でも、これまで通り雑所得になるのか。それとも給与所得か一時所得になるのか。

【回答要旨】


勤務を条件に返済を免除されるものは、その返済の免除時の給与所得となる。

(当初は雑所得であった点について)

給与所得の概念は「一定の勤務関係に基づき、その勤務に対して受ける報酬」とされている。 就職者がその就職先との雇用契約に基づいて雇用後に受ける対価(経済的利益)は原則として給与所得になるが、雇用と同時に返済を免除した場合には、雇用契約を前提としてはいるが、雇用契約そのものによって受ける対価(勤務に対して受ける報酬)ではないため給与所得ではない。また、労務の対価たる性質があり、一時所得にもならないため、雑所得として取扱われる。


(今回の内容)     

就職後何年か勤務したことを条件に返済を免除するのであるから、雇用契約により勤務したことに対して受けた経済的利益であり、原則通り給与所得となる。 しかし、何年か勤務することを条件に就職時に返済を免除したような場合の経済的利益は、勤務に対して受けた経済的利益とは言えず、雑所得となる。



【これは平成14年資料に基づいて入力されたものです。詳しくはお問い合わせください。】